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リッチフィールド湘南農場

/先進技術を取り入れた温室栽培農場

リッチフィールド湘南農場

/先進技術を取り入れた温室栽培農場

横浜のお隣、藤沢市の郊外。近くには野球やサッカーのグランドもある広大な土地に、十数連棟の温室が整然と並んでいます。ここは「リッチフィールド湘南農場」。スタッフの方に案内されて温室の中に入ると、近代的な設備が並び、赤や黄色のトマト、パプリカなど鮮やかな野菜がたわわに実っていました。清潔で美しい温室内は、まるで未来の植物プラントのようです。

「温室内の温度や湿度、植物に与える養分や水分、二酸化炭素などはすべてコンピュータ制御されています。栽培指導員は農場に来なくても、遠隔から状況を確認し、現場のスタッフに指示できるというわけです」と語るのはリッチフィールド営業部の栗林尚規さんと中島文和さん。リッチフィールドでは「グローバルGAP」に基づきながら、世界最先端の栽培技術を採用している農場だそうです。

「グローバルGAP」とは欧州発の「農場認証における世界基準」と呼ばれるもので、2012年のロンドンオリンピック開催時には食料調達基準にもなりました。認証を受けるには農薬や肥料の使用制限、生産工程での安全性などの細かい規定をクリアする必要があり、日本で取得している農場はまだ多くありません。神奈川県では、リッチフィールド湘南農場が最初に認証を取得しました。

どのような経緯で、この場所に農場を開いたのでしょうか? リッチフィールドの代表、富田弘子さんに伺います。

「当社は、農家さん向けに温室の設計や建設、先進的な栽培システムの導入支援などを行っている『トミタテクノロジー』という会社が母体になっています。創業90年以上の長きにわたって築いてきた栽培のノウハウを活かし、私たち自身で美味しくて体にいい野菜を生産し、これまでにない販売体制で提供しよう、という企画から生まれたのが、この農場です」

農場内で育てられている野菜は、「富丸ムーチョ」や「リッチリコピントマト」などのオリジナルブランドトマトや、「スナックパプリカ」、「赤サラダからし菜」「スイスチャード」「カリーノケール」など数多くの種類があります。いずれも色鮮やかで、ちょっと変わった野菜ばかり……。

「今当社では複数の農業法人とコラボレーションして農場を運営していますが、直営であるリッチフィールド湘南は都市に近い、という大きな特徴があるんですね。そのため、街では今どんな野菜が求められている、といった情報を敏感に捉え、流行にレスポンスよく対応できる生産体制としています。現在は美容や健康へのニーズがますます高まり、野菜だけで料理を作るレストランも珍しくなくなりました。栄養価の高い野菜、見た目が綺麗な野菜に、より一層の注目が集まっているのです。

また私自身、食べることと料理することが大好きで、色鮮やかな野菜があるとそれだけで嬉しくなってしまうんですよね。実は色が鮮やかな野菜って、栄養価も高いんですよ。この農場には一般的にはあまり流通していないけれど、一度食べたらファンになってしまう、そんなカラフルで栄養価の高い野菜ばかりを集めています」

食べる人だけでなく、料理を作る人も楽しくしてくれる野菜づくり。レストランで提供されるようなサラダを、自宅で作れる環境を実現したい。それこそ富田さんが思い描いてきた夢でした。

リッチフィールド湘南農場で作られた野菜は「湘南サラダ」の名前で展開され、同社が運営するサイトか購入可能。また提携するスーパーや農場内にある直売所などで販売されています。

 

■「湘南サラダ」のサイト

■「リッチフィールド」の会社HP

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