ヒト・モノ・コト

本多竜太 さん

/Aozora Factory代表

本多竜太 さん

/Aozora Factory代表

「Aozora Facory(アオゾラファクトリー)」というイベントをご存知でしょうか? 青空のもとで、多種多様の「モノづくりワークショップ」を体験できる……そんな内容であることは、タイトルから想像できるかもしれません。でもそのプログラムは、想像を超えた奇想天外さ!

 

たとえば子ども達がふだん使い慣れない金槌を振るい「世界にひとつだけの鍋」を作れるコーナーがあったり、はたまた見たこともない手動の凸版印刷機を使ってオリジナルのポストカードを印刷できるブースがあったり……。とにかくバリエーション豊かで、他では体験できないことの連続なのです。

 

2016年から開催され、ほんの数年の間に出店数も来場者数も倍増させてきたこのイベント。1,000社を超える企業の事業所が集まる横浜市内随一の産業団地「LINKAI横浜金沢」の魅力を発信すべく、地元企業と横浜市立大学、横浜市金沢区が手を結んだ産学官連携プロジェクトとして始まりました。「NPO法人Aozora Factory」が運営しています。

そのイベントを初開催時から牽引してきたのが、NPO法人Aozora Factory代表理事の本多さん。地域愛に溢れ、ものづくり産業のアピールに情熱を燃やす人物として、その界隈ではちょっと有名です。

 

「LINKAI横浜金沢には、小さな町工場から大企業まで優れた技術や知識をもった会社がたくさんあります。そんなモノづくりの素晴らしさを、いかにしてコトづくりに転化し、魅力的なイベントにするか? ということに、いつも知恵を絞ってきました」とのこと。特に第一回の開催時は最もハードで、たった2か月の準備期間しかなかったそう! 「時間も予算もない分、アイデアと人脈をフル活用して臨みました。そのときの経験が現在でも活かされています」と当時を振り返ります。

 

しかしイベント運営の中心となっているのは、地域企業に勤める人々や学生たち。多くの人が手弁当で参加してきました。なぜ、そこまで多くの人を惹きつけることができたのでしょうか?

「皆、仕事や学業がある中で貴重な時間を割いているはずですが、『イベントに参加したおかげで多種多様な人々と新たに知り合うことができた』と嬉しいことを言ってくださいます。Aozora Factoryを通じてLINKAI横浜金沢に集う企業と学生、行政が手を取り合い、市民に発信できるプラットフォームができたので、積極的に活用してもらいたいですね」

 

今後はAozora Factoryをひとつのイベントに終わらせることなく製品開発や地域データベースの構築などにも活かせるシステムに育てていきたい、と展望を語る本多さん。アイデアと夢は無限に拡がります。

■NPO法人Aozora FactoryのHP

https://aozorafactory.com/

PAGE TOP