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エコWEEK

/三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドで開催されたイベント

エコWEEK

/三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドで開催されたイベント

海洋環境を中心とした環境保全の取り組みを通じ、地域の魅力向上・活性化を目指す「Save the Ocean プロジェクト」の強化期間として、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドで毎年夏に開催されてきたイベント「エコWEEK」。第4回目となる今年は2024年7月26日(金)〜8月12日(月・休)に実施され、横浜ベイサイドに入っている約50の店舗、多くの地域企業などが参加して、例年よりも長い期間、一層規模の大きな催しものとなりました。

金沢動物園や横浜・八景島シーパラダイス主催のクイズ大会やタッチプールの展示、夏休みの宿題にぴったりな実験ワークショップなど、内容も盛りだくさん。今回はその中でも、8月11日(日)に「くじらの大屋根広場」で開かれたイベントの模様を中心にレポートします。


▲NPO法人「Global Board」によるワークショップの様子

広々としている芝生の広場が、今日は洋服や小物など、さまざまな物販ブースやキッチンカー、ワークショップ用のテーブルで埋め尽くされました。あるテーブルには色鮮やかな樹脂の欠片がトレイに並べられています。思わず「キレイ」と感じてしまいましたが、実はこれ、ビーチクリーン活動で集めたプラスチックゴミ(シープラスチック)を細かく砕いたもの。これを熱で溶かし、キーホルダーとして再生するNPO法人「Global Board」のワークショップです。もの作りを通して、海に捨てられたゴミが生態系を脅かしていることを知ることができる貴重な体験でした。


▲フェアトレード製品を販売していた「エシカル・タイム」のブース。なんと北海道からの出店!

「tetoteto」は子ども服の古着を販売しているブース。すぐにサイズアップして着られなくなってしまう子ども服をリユースすることで、長く大事に使おうというコンセプトです。並べられた服はどれも可愛くてオシャレ。フリルなどもふんわり仕上げられていて、丁寧にクリーニングされていることが分かります。茅ヶ崎市にある実店舗には子ども服の他に絵本も置かれているそうですよ。


▲リユース子ども服を販売する「tetoteto」のブース


▲鎌倉を拠点に活動する「tococo」では生活雑貨やコスメなど厳選したサステナブルアイテムを販売

葉山逗子を中心に活動し、自宅の庭で育てた植物、ドライフラワーなどを飾っていたのは「HANASAKU」の鈴木さん。リースなども麻紐のみで製作し、プラスチックフリーのラッピングとするなど廃棄ゼロのお花屋さんを志しています。今回のイベントでは価格を付けて販売していましたが、普段はお客さんが自由に価格を決められる自由料金、あるいは物々交換(!)することも多いそう。ユニークなコンセプトに惹かれ、思わず話を聞き込んでしまいました。


▲「HANASAKU」のブースは“植物との暮らしを楽しむ”というテーマにぴったり


▲生活介護事業所「きゃんびぃプラス」では障害のある人たちが作ったドライフルーツや野菜を販売。工賃がもらえる就労継続支援を行っています

「United Laboratorys」では手作りのジンジャーペーストやクラフトコーラを販売。横浜市金沢区テクノコアにラボがあり、廃棄されるみかんの茎や枝葉を利用したフレグランス、地元で採れたハチミツを使ったコンポートなどの製品を研究開発しています。てんさい糖とスパイスだけで作られたクラフトコーラをいただきましたが、市販のコーラとは全く違う複雑で爽やかな味わいでした。

「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」のブースでは、回収した古着を利用してアート作品を作るワークショップが開催されていました。ユニクロでは2006年から会社全体で⾐料のリユースに取り組んでおり、難⺠への⾐料⽀援のほか、現在はヴィンテージ加⼯などを施した古着を販売するポップアップストアを展開しています。
今回のワークショップは、それでも活⽤できなかった洋服を裁断してアート作品の材料にしたもの。夏休みの課題として⼦どもたちの学びにもなる、素敵な取り組みでした。


▲「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」が開催していた、端布で作るアートワークショップの様子

今日のイベントで輪の中心にいたのは、「地球もわたしも元気になる合同会社」代表の神馬彩夏さんという人物です。神馬さんは横須賀市を拠点に、“なるべくゴミを出さない売り方”をミッションに掲げた「エコルシェ」というイベントを開催してきました。「ゴミを削減できるお買い物を、楽しくおしゃれにかわいくやろう」がコンセプト。売るものは何でもOKですが、出店者にはプラスチックバッグをなくして量り売りにするなど、ゴミを減らす工夫が求められます。今回の「エコWEEK」でもエコマルシェで知り合った多くの事業者に声をかけ、これだけ賑やかな内容となりました。


▲イベント当日は自らも、エコシェルスタンドで規格外フルーツを使ったジュースを販売していた神馬さん

同じ“エコ”を題材にしても切り口は十人十色。環境保全をテーマにしたイベント……というと堅苦しい内容を想像しがちですが、「エコWEEK」は何らかの作品を作ったり、普通にお買い物したりする中で、ごく自然に地球環境への配慮を意識させてくれる工夫が印象的でした。


▲J3リーグに所属するサッカークラブ「Y.S.C.C」では選手たちが農園で作った作物を販売


▲NPO法人「Global Board」による、シープラスチックをアップサイクルするワークショップの様子。ウミガメ保護の活動を行っている千葉県・鴨川シーワールドとコラボし、ウミガメ型のキーホルダーを作りました

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