11⽉5⽇(⾦)、PIAフェスタというイベントが横浜市⾦沢産業振興センターで開催されました。これは横浜市⾦沢区福浦・幸浦地区にある企業と地域住⺠、⾏政機関との交流、地域活性化をテーマに、1998年から開催されてきたイベント。地域に暮らす⼈たちにとっては“秋のお祭り”としてお馴染みで、出店や⼤道芸など様々な催し物が企画されてきました。主催者は(⼀社)横浜⾦沢産業連絡協議会と横浜シーサイドフォーラムです。
しかし⼀昨年の台風15号、昨年の新型コロナの影響でイベントが中⽌となり、開催されたのは実に3年ぶり。ただ緊急事態宣⾔が解除されてから間もなかったため、例年のようなお祭りではなく、ソーシャルディスタンシングなどに配慮された新しい形での開催となりました。今年企画されたイベントのひとつが、地元企業が⾃慢の商品を出店する「⾦沢プチマルシェ」。横浜市⾦沢産業振興センター内のコンパクトなスペースの中で⾏われた催しでしたが、以前、このコーナーで紹介した武居商店の調味料や横浜名産のスイーツ、レトルト⾷品、調理器具などバリエーション豊かな商品が出店され、近隣企業に勤めるサラリーマンや地元に暮らす⼈たちで⼤変賑わっていました。
もうひとつの⽬⽟イベントが、今年初開催となる「PIAビジネスグランプリ」です。これは地元企業が新たに始めた取り組みを募り、各社15分でプレゼン、5⼈の審査員と会場の投票で審査、優秀な取り組みを表彰するもの。優勝者には30万円、準優勝にも10万円もの賞⾦が出る、ということもあり、会場は緊張感に包まれています。⾦沢区の永井京⼦区⻑も来場されました。
優勝したのは、「アスリート応援採⽤で人材不足を解消!」でエントリーした㈱⼤松運輸。働き⽅の多様性や⼈材不⾜といった企業の課題を、社会⼈アスリートを社員採⽤し、練習と勤務のバランスを考慮したシフトとする取り組みで解消しよう、という画期的な発想⼒と実績が評価されました。アスリートだけでなくクリエイターなども幅広く対象とする柔軟性、⾦沢区の企業から他のエリアへ展開できる将来の可能性も、⾼評価につながったポイントです。
僅差で準優勝となったのは社員一丸となって挑戦した㈱ニットーの「NHK番組「魔改造の夜」参加への取り組み」。プロジェクトの内容はもちろん、ドラマチックなプレゼンで来場者の関⼼を惹き付けていたのが印象的でした。シーサイドライン賞は以前、このコーナーに登場していただいた㈱⼤成ERCの「⾦沢区初!コワーキングスペースOPEN」が、審査員特別賞は㈱HIGASHI-GUMIの「請負事業から⾃社主体の⽂化事業へ業種転換」、㈱パインバレーの「コロナ禍での売上と⽣産性向上の取り組み」がそれぞれ選ばれました。
PIAビジネスグランプリ実⾏委員⻑の真鍋緑朗さん(アールグラット株式会社・代表取締役)によると「コロナ禍での新しいPIAフェスタということで、地域の企業を応援するような催しを⾏おう、という⽬的で企画しました。当初、8社でのプレゼンを予定していましたが、最終的に10社がエントリーしてくれたのは嬉しい誤算です。各社の新規事業や新製品だけでなく、『新たに始めた取り組み』と募集対象を広げたことで多くのエントリーにつながりました。アイデアとチャレンジスピリッツに溢れるLINKAI横浜⾦沢の魅⼒を、内外にアピールする良い機会になったと思います」とのこと。
夜にはサプライズとして花⽕の打ち上げも!まさに多種多様な業種が集まり、切磋琢磨するLINKAI横浜⾦沢の企業が持つ⾼いポテンシャルとエネルギーが感じられるイベントでした。