三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドがある横浜市金沢区には、魅力的なスポットがいっぱい。今回は地元の人に愛され、観光で訪れた人にも人気の「海の公園」を紹介します。
海の公園は「横浜で唯一、海水浴が楽しめる場所」として有名。その面積はおよそ47万㎡、東京ドーム約10個分もあります。特徴はなんと言って広大な砂浜があることでしょう。公園の南東側に約1kmにも渡る砂浜が広がっており、毎年春〜初夏にかけては潮干狩り、夏は多くの海水浴客で賑わいます。
でもこの砂浜、実は人工のものだということはご存知でしょうか? 海の公園は金沢地先埋立事業の一環として1980年代後半に整備された公園で、砂浜もそのとき人工的に作られました。もともと乙舳海岸と呼ばれており、天然の砂浜がありましたが、それよりも大きく、広く造成されたのです。砂は東京湾を挟んだ対岸にある千葉県の浅間山から運ばれたもの。約110万㎥もの山砂を船で運搬し、馴染ませるために海底で5年間寝かせてから再度ポンプで吸い出し、今の海岸が形作られました。
造成にあたっては現地の波や潮流、風などを詳しく調査し、貝や魚が生息できるように砂浜の形や傾斜が決められたそうです。その甲斐あって今ではカニ、アサリなど多くの生物が自然繁殖しています。また2000年代に入ってからは市民団体、行政が協働し、海草であるアマモの再生に取り組んできました。アマモは今、大気中のCO2を吸収するブルーカーボンとして注目されています。人によって作られた海岸ですが、自然と一体化し、新たな生命を生み出しているところが素晴らしいですね。
さて、それでは海の公園の散策路をぐるっと一周してみましょう。公園の遊歩道は海面がすぐ下に見え、海との距離がとても近く感じられます。波は穏やかで、ウインドサーフィンなどのマリンスポーツ、ビーチバレーを楽しむ人の姿も。かと思うと石段に腰かけて楽器の演奏をしている人もいたりして、皆さん思い思いに海辺ですごす時間を楽しんでいます。
公園北側には広大な多目的グランドがあり、サッカーやバスケットなどに興じる若者たちがいました。現在は都市公園でも球技を禁止しているところが多いため、伸び伸びとボール遊びができる場所は貴重なのかもしれません。南口休憩所の近くには、犬をノーリードで遊ばせることができる「犬の遊び場(ドッグラン)」もあります。こちら、利用は無料で予約も必要なし。砂浜で愛犬と遊ぶこともでき、犬の散歩には格好のロケーションと言えます。
ちょっと寄り道しながら公園を一周したときの距離は約3km。体をほぐすには丁度良い距離です。お買い物に行きがてら、帰り道に立ち寄るのにもピッタリの場所ですよ。