2023年3月12日(日)に「くじらの大屋根広場」で「スリッパ卓球 IN 三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」が開催されました。
これは卓球のルールに則りながら、ラケットを“スリッパ”に持ちかえてボールを打ち合う新感覚のスポーツ。イベントを主宰する「全はまスリッパ卓球選手権大会実行委員会」は、地域の商店街活性化を目的に横浜市内各所でスリッパ卓球の大会を開催しています。
2019年には横浜市内18区(市内全区)、18商店街で開催。テレビ番組でも採り上げられるほどの人気のイベントとなりました。しかし、2020年からは新型コロナウイルス感染症拡大の影響で商店街のイベントが中止され、スリッパ卓球大会もあえなく見送りに。それでもスポット的な開催は継続的に行われ、街に活気を与えてきました。
それにしても、なぜラケットではなく“スリッパ”なのでしょうか? 昭和世代の方なら、温泉街の旅館などで経験した方がいるかもしれません。当然ながら普通の卓球よりボールは飛びにくく、最初のうちは真っ直ぐ打ち返すだけでも苦労します。上手な人でも、スマッシュを決めるのは至難の業。さらに、屋外で開催されるために風の影響もあります。球の軌道は風向きによって大きく変わり、空振りしてしまうこともしばしば。卓球経験者なら尚更、普通の卓球との違いに困惑してしまうかもしれません。
実はそれこそがスリッパ卓球の醍醐味。初心者と経験者、大人と子どもの実力差が少なくなるため、誰もが気軽に、ゲーム感覚で参加できるようになるのです。ゆるい雰囲気ではありますが、卓球台は公式の卓球大会で使われる本物。ボールは通常の卓球よりも一回り大きなラージボールが使われます。ちなみに持ち込んだスリッパを使うのはNG。大会公式スリッパとして、サイズや素材の異なる複数種類のスリッパが用意されます。
この日も会場に2台のオリジナル卓球台が持ち込まれ、ショッピングに来た人たちで大いに盛り上がりました。海からの風が吹き抜ける、広々したスペースでのスリッパ卓球は、通りがかりの人たちからも注目を浴びます。一台はフリーで練習できる台に、もう一台では8人1組としたトーナメント方式の試合を開催。試合には32名もの方が参加してくれました。
実はこのスリッパ卓球、今年は3年ぶりに横浜全区での大会「全はまスリッパ卓球選手権大会」が復活します。あなたが暮らしている街でも開催されますよ! 開催情報は大会公式サイトでチェックしてください。