災害大国と呼ばれ、自然災害の発生割合が世界的に高い日本。災害への備えが、誰しも意識すべき事柄であることは間違いありません。災害関連のニュースなどを見た時には「我が家も災害対策しなきゃ!」と危機感が高まるものですが、「今すぐじゃなくても大丈夫だろう」という気持ちにかまけて、つい準備が後回しになってしまうこともあります。それは頭のどこかで、災害対策が面倒なもの、大変なこと、と思っているからかもしれません。
タレントであり、防災士の資格を持つ時東ぁみさんが企画協力する防災イベント「親子で歌おう!笑おう!学ぼう!〜みんなでBOUSAIキャラバン〜」は、防災の“難しい”、“堅苦しい”といったイメージを吹き飛ばしてくれるものです。昨年からスタートして大好評となった、この企画。第4回のイベントが9月23日(月・祝日)、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド くじらの大屋根広場で開催されました。
会場を盛り上げるのは、民謡歌手の阿部きみえさん、茅ケ崎支援学校在校生・卒業生で結成されるバンド「ともいきかかり ゆうとりんず with HARUKA」らによる本格的な歌やダンスのパフォーマンス。お笑い芸人の皆さんによる防災お笑いライブも催されました。テレビで見かける定番ネタに加え、防災にからめた話題もあり、観客を大いに沸かせます。
出店ブースも、人とペットの心肺蘇生法を学べる防災救急塾や駄菓子屋さんなどユニークで興味深いものばかり。防災×キャンプをテーマに活動する燻会ibushikaiのブースでは、防災備蓄食を美味しくアレンジした料理を紹介し、賞味期限切れ(消費期限は切れていない)の備蓄食が無料で配られました。金沢区自助連絡協議会のブースで行われていたのは、ヒメミコハンドセラピーによるハンドマッサージの無料体験。担当者の方は、避難所生活で癒やしとなるハンドセラピーを多くの人に知って欲しいと語ります。
このイベントに企画協力し、自らマイクを握って司会進行に奮闘していた時東ぁみさん。2007年に防災士の資格を取得し、さまざまなメディアやイベントを通して防災に関する情報を発信してきました。昨年からは防災をテーマにしたオンラインサロンも開設し、ますます精力的に活動されています。エンターテイメントと防災、両方の世界を知る時東さんらしい企画が満載だった今回のイベント。防災を非日常にせず、笑いや楽しさのある日常の延長にしようという志を感じました。